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夏目漱石『坊っちゃん』


夏目 漱石 / 岩波書店(1989/05)
Amazonランキング:8159位
Amazonおすすめ度:

新潮文庫でyonda君ブックカバーを狙ってるから、読むことにしたという安易な動機から読んだ坊っちゃん。なかなか面白かったです。

よくもまあこれだけ悪口が出てくるなと。悪口もさることながら、あだ名のつけ方もなかなか良い。個人的にはうらなり君がいい。それと赤シャツと野だのコンビもバカにできないです。

最も印象に残ったのは、堀田改め山嵐の言葉に対して主人公が心の中でつっこんだ言葉。

山嵐「些(ち)と遊びに来給えアハハハ」と云った。


主人公↓

「何がアハハハだ。」


もう爆笑。主人公ひねくれてて良い。


このテンポのやりとりは聞いたことがある。実は三国志の横山光輝の本がうちには全巻あるのですが、そこで馬超を説得するときの李恢思い出した。


馬超「ムムム。」


李恢


「何がムムムだ!」


そのときの李恢にも爆笑。

もしや横山光輝はこの坊っちゃんの何がアハハハだをパクったんだなと、風呂に入りながら思った。


こころを読んだときはなかなか難しきことかなと思ったが、今度の坊っちゃんは対照的に読みやすく深読みするところが無いから、気楽に楽しむことができた。

何より主人公の小言の多さに感服し、人に小言を話すときは坊っちゃんを参考に散々に云いまくろうという次第である。


というか、最近このような小説を読んでいるためか、話し言葉が昔臭くてかなわない。別段気にすることもないとはいえ、若者であるべき姿であるかどうかは判断し難い。

愈々という言葉も覚えてしまった。いよいよと読む。


今度は人間失格を読んでやろうと思うが、こうともなるとその人間としての気質もうけおいそうで不安である。きっと読み終わったときには人間失格という言葉が似合う人間になっているであろう。


既に人間失格でないかということも言われそうだが、さすがに今はまだ人間失格でない。


準人間失格だ。そこをはき違ってもらっては困る。準があるとないとでは雲泥の差があるのだ。


あるのだいえい。

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