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島崎藤村『破戒』


島崎 藤村 / 新潮社(1954/12)
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言わずとしれた、島崎藤村の長年の月日を経て作られた処女作にして名作。破戒です。なんと読むのかなと調べてみましたが、そのままで「はかい」というそうです。

部落差別をテーマに、語り手を通して物語が進んでいく。語り手というが、主人公でもその身近の人でもなく、著者が状況を語るような感じ。

夏目漱石とは対照的な気がした。

部落やえたについて当時どういうものだったのかなんとなく分かりました。今でも部落はありますが、僕は知りません。

以前住んでいたところでは近くに部落があるとかいってましたが…。苗字が一緒なんですよね。

破戒を読んでまず思ったことは、自然の描写が良かった。詳細に書かれた自然は僕に現実的な情景を連想させていた。

うーん、夕焼けや雪、寺など目に浮かぶ。実際に体験していないとかけないような、そんな現実味のある描写でした。

そして小説の内容として、主人公「丑松」さんのえたとしての生き様を見させてもらいました。

破戒とは戒めを壊すこと。戒めを背負って生きてきた丑松の心というのがなんとなく伺える。部落であっても誇りを持つことは当然だと思う。


最後があっけないような気がしなくもないが、個人的には盛り上がりもあって楽しめたというか、一気に読み干しました。


豊かな空想の自然と、部落のえたである丑松の生き様は読む価値があると思いますよ^^

夏目や芥川より何か残るものがありました。

今度は夜明け前という小説も読んでみようと思います。最近幕末・維新に関する本を読んでいるので、ついでにこれも読んでしまおうかと。

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