- 2008年6月 1日 18:24
- 映画の時間
とても良い映画でした。名もなき男と女の物語。盛り上がりにかけるが、日常的に、平凡に撮っていこうというものだと思うから、これであっていると思います。それが役名がどの人も名前がないこと(子供を除く)や、撮影方法からもそれが読み取れますね。
夜にストリートで歌っていた男が、女に声をかけられる。最初男はぶっきらぼうだったが、女の魅力に惹かれ心を開いていく。そうして仲良くなり、それから物語は展開?というか進んでいきます。盛り上がり無し、オチ無し、なにもなしです。
映画で現実逃避しようとしている人にはいたいくらいに日常殺風景映画。ド派手なのがすきなら地味でつまらんと思う映画かもしれません。
でも僕はとても好きになりました。まず雰囲気が良い。こういう現代チックでない感じが良いですね。あと撮影方法。あえていうならドキュメンタリーな感じ。手ぶれしまくりだし、画質悪い。
でもそこが良い。世界の特別な存在を撮っているのではなく、世界の日常のとある男女二人を撮っている感じがする。どこか現実でありそうな、そんな雰囲気。
夢をめちゃくちゃ追いかけるぜ!っていう感じもしないけれど、静かな情熱も伝わりました。そしてなにより音楽が最高。シンガーソングライターの映画ですからね。たくさん挿入されていますが、どれも良い曲です。
ぜひともサウンドトラックが欲しい。
地味なカメラワークだけど味わい深く、演出も凝っておらず自然体で気持ちが良い。日本のドラマや映画なんてみると演出が気持ち悪すぎてみてらんない。正直日本の演出はくどいと思う。
ところどころセリフ無しで、歌と映像だけの場面がでてきますがそれがより心に染み渡る。どこかの日常の、一場面みたいな感じ。演技はキラリと光るものはないものの、どこか親しみやすい感じです。
歌は泣けるかもしれません。良い歌です。英語の意味がわからない。けれど音楽は分かりますよね。音楽の雰囲気を楽しむのが洋楽の楽しみ方なのです。アコースティックギターを弾いたことがあるのなら、ぜひともみてください。
ラストはグットエンドなのかバットエンドなのか、僕としてはハッピーエンドです。心温まるし、こういうラブストーリーの映画なら見れます。恋空とかは見る前から絶対無理です。
全然有名になってないみたいだし、最初は2つの映画館でしか上映しておらず、そこからクチコミで広がったものらしいです。今年の数少ない見た映画のなかで、数少ない心に沁みた映画です。
音楽やっている人にはオススメ。普段のゴリゴリロックな人もどうぞアコスティックに親しみをもってください^^
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